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令和七年新嘗祭

令和七年十月十九日(日)
午前十時より
新嘗祭斎行
神事に続いて伝統の
笥筒投げ神事

漸く秋の気配を感じられる頃と
なりました。
目出度い新嘗祭に是非ご参拝くださいませ。

 

遥か昔、伊弉諾大神は黄泉の国に帰られた伊邪那美大神を恋うて、黄泉に向かわれます。

再会は果たせたものの、伊邪那美大神の変わり果てた姿を見てしまい、驚きのあまりに、黄泉平坂を一目散に逃げ出してしまいます。伊邪那美大神の悲しみは怒りに変わり、黄泉醜女を使って伊弉諾大神を追わせます。

伊弉諾大神は道端に実った、葡萄や筍や、桃を投げつけ逃げて逃げて、もう投げるものがなくなった時、自身の鬟(ミズラ、顔の両脇に束ねてある髪の束)を引きちぎって投げつけ、ようやくこの世に生還します。

そして夫婦神は2つの国を、別れて治める事になりますが、人の世は二神の協力に寄り成り立ちます。

この古事に因んで、石徹白上在所の人々は新穀を突いて水で固めたオハタキ餅を入れた藁(笥筒、ゲド)を祭りの前夜、宵祭りに神社に供えます。これが伊弉諾大神の鬟の形に似せてあるのです。

祭り当日、神事に続いて神職が参拝者に向かって勢い良く投げます。争って拾うほど、縁起が良いとされ、持ち帰って餅は茹でていただき、藁は魔除けとして、家人を護ってくれます。

新穀の豊作を祝い、大神に感謝を捧げ、来年の復活を祈る、正に神と人とが一体となって廻る大自然を讃え、大らかな古代の心を伝える例祭です。

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